「間違えてもOK」では不十分?

子どもが「間違えること」「失敗すること」を嫌がったり、恥ずかしがってしまうことがありませんか?

実は「間違いを犯すこと」は大切なのです。

人は失敗からよく学びます。間違えると、記憶にも残ります。


▼間違えなかったら学んでいない

もし何も間違えないならば、それは既に学ぶ必要がないことです。

「間違えないこと」は全て良い訳ではありません。

「間違えないこと、失敗しないこと」は「挑戦しないこと」です。

学ぶということは、間違えないことを証明することではないのです。


▼間違えないと成長が遅い

語学学習に関しては特にそうですが、「間違えてもいいから使ってみる・話してみる」が成長の肝です。

例えば車の運転方法をどんなに勉強しても、運転できるようにはなりません。知識は大切ですが、実際に運転して初めて、運転できるようになるのです。語学も同じでコミュニケーションツールである以上、「使って練習してなんぼ」です。

全ての知識を勉強した後にやっと実践という方法が、非効率なことはあきらかでしょう。


▼「失敗OK」ではなく「失敗=挑戦の奨励」


伝統的な価値観からミスを犯したくない、間違いは恥ずかしいと思っている子ども達にとっては、「失敗してもOK」では十分でないです。

「間違えてはダメだ」は強調し過ぎると、挑戦しないことが賢い判断になります。

「間違えてもOK」は当然で、「たくさん失敗=挑戦を奨励する」が大切です。


▼失敗は早めに小さくする

もちろん大舞台での失敗はできることならば避けたいです。ポイントは早いうちに、小さなことで失敗することです。

大人になるまで失敗のない人生になると、失敗や過ちを過度に恐れ、また失敗した時のダメージが大きくなってしまいます。

大きな舞台で失敗をしないためにも、日々挑戦しては間違え、そこから学ぶ。そして失敗への向き合い方を学ぶことが、子ども達にとって精神面でも成長面でも大切なのではないでしょうか。