英語学習の重要キーワードに英語4技能がありますが、以前はこちらでは学びのプロセスについて書きました。
学年やレベルによって、その配分や優先順位は当然変わってきますので、今回は小学校低学年までの「書く」について考えます。
▼小学生低学年は書く力を磨く時期でスピードが出ない
1つ理解しておきたいことは、日本語英語に関わらず、小学生低学年は「文字を書く」を本格的に学ぶ時期であり、書くスピードがまだあがらないということです。
小学一年生では筆圧が安定せず、大人のようにまっすぐの線を早く書くことはできません。
したがって「書くワーク」をやる時は結構な時間がかかる、ことをまず理解しておきましょう。
▼英語のレッスンでは書き過ぎない設計を
子どもの初学者の英語のレッスンでも、「書くこと」はもちろん色々とあります。
ここで気をつけるポイントは、書くワークを時間目安なくやると相当な時間を要してしまう。ということです。
「書く力」自体を養うという意味では、書くワークはもちろんいいのですが、例えば単語を覚えるために書くとなると、結構な時間をとってしまいます。
したがってYUBU CAMPのレッスンでは、レッスン中に書く時間はほどほどにして、おうちでゆっくり取り組める宿題などで、「書く」ことをオススメするようにしています。
▼書くことに時間がかかるのと集中力が切れやすい
書く時に気をつけたいことは、書くことに時間がかかるため、その間に子どもの集中力も切れやすくなる、といことです。
例えばYUBU CAMPでは小学生低学年もスピーチをつくったり、それを発表したりするのですが、この年齢で自分のスピーチを全て書こうとすると、簡単なものでもそれだけで20分かかってしまうことなど普通です。
そうするとレッスンでは、もっとスピーチの構成やその練習をしたいのに、実際は書くことに多くの時間を費やすことになります、またその20分をただ書き続けることに集中することは難しく、実際はこのワークでやりたい本質とずれた部分で時間を使い、集中力を失ってしまうのです。
したがってレッスンでは、ここではスピーチの練習をしたいのか、書く力を養いたいのか、など目的に応じて書く要素をどの程度いれるのかという設計が大事になるのです。