自分の頭で考えてそれを表現できる人間になって欲しい。
私も子ども達にそう思っていますし、そんな思いを持つ保護者の方は多いです。
今日はそんな思いを持つ保護者に向けて、親子のコミュニケーションに関する、質問と待つことの重要性を、大いに強調したいと思います。
▼本当に話をしっかり聞いているか
親子でしっかりコミニケーションを取ることは、もちろん大切です。
この時、振りかえって確認して欲しいことは、「話してはいるけれど、自分が一方的に話していたり、指示をするようなコミュニケーションになっていないか。子どもの話を本当にしっかり聞いているか」です。
コミュニケーションと言いつつ、実際は親がほぼ一方的に話していたり、子どもの考えや感情を聞かずにコミュニケーションをとっているというケースも少なくないかもしれません。
日々日々忙しい中で毎回は難しいかもしれませんが、大人が質問をして、じっくり彼らが考えている、思っていることを待つという時間が大切なのです。
▼なによりまず質問すること
子どもの考えを聞くための第一歩が、質問をすることです。
YUBU CAMPのレッスンでも、自分で考えて意見を発信できるようになるために、学年に関わらず、先生は子どもにたくさんの質問をします。
質問されるから、聞かれるから、答える側は自分の意見を考えます。
実は子ども達には、こういう機会が足りていないケースが多いのです。
▼質問したら、子どもが答えるまで「待つ」
自分1人の意見を聞かれて、それに答えるまで待たれているという状況は、集団指導の教育では難しいですし、少ないのです。
自分で考えて発信できるようになる。
この練習は実はこうして簡単なことなのですが、なかなか行われていない、というのが現実です。学校や集団指導の塾では行われないので、家庭環境のコミュニケーションによる差が明確にでます。
子ども1人と時間をとって向き合い、たくさん質問をする。
そして子どもが思ったことや考えたことを言うまでじっくり待つ。
これが自分で考え、意見を発信する人材になる第一歩なのです。