【子どもの英語学習】フォニックスとは何か?

英語学習でよく聞く「フォニックス(Phonics)」。今回はその解説をしてみます。

私たちは子どもたちの英語学習で、10年以上にフォニックスに力を入れてやっていますが、日本の学校英語ではやらないところも多いので、人によっては聞き慣れない言葉かもしれません。

一言で言うと、フォニックスとは「読み方」を勉強する英語学習方法です。

フォニックスは英語の読み方を学ぶ学習

英語と日本語の違い:文字と音の一致

英語と日本語は言語的に大きく違います。違いは色々ありますが、一つが「文字」と「音」の一致です。例えば日本語の平仮名やカタカナは、常に「文字」と「音」が一致します。「あ」はどんな文脈や単語でも常に「あ」と読みます。したがって平仮名の読み方を全て習得すれば、いつでも簡単に正しく発声できます。

一方、英語はそうではありません。「a」はこの文字だけでは「エー」と読みますが、「apple」の場合は「アップル」と読み、この単語のなかでは「ア」と発音されます。(正確には英語では、「ア」も色々あります。)

「e」も常に「イー」ではなく、「egg」の場合は「エ」と発音しますね。つまり、英語は「文字」と「音」が、いつも同じという言語ではないのです。

文字と音のルールを学ぶフォニックス

日本語と違い、同じ文字でも違う読み方がある。

そうした文字と音のルールを効率的に学ぶために、フォニックスがあります。同じ「a」でも、色々な読み方やルールがあることを学ぶのです。その結果、英語を読むことができるようになります。

具体的にフォニックスをどう学んでいくのか、例えばa,b,c,dのアルファベットの読み方の参考に、こちらの動画をみてみてください。

 

フォニックスでなくても学べる

フォニックスを勉強してこなかったという人で、英語が読めるという人も多いでしょう。それはこれまでの経験でなんとなく読み方がわかるようになった、という感じだと思います。

こう発声すればいいのではないかという推測は、これまで多くの英語に触れることで経験からできるものです。しかし、英語の勉強を始めたばかりの子どもたちのインプット量では、それはまだ難しいのが実際です。

そうした子どもたちがどうやって、英語の読み方を学ぶか。それが、音と読み方のルールを学ぶフォニックスなのです。フォニックスは第二言語学習だけでなく、アメリカのプリスクールや幼稚園などでも広く採用されています。

体系的・効率的に読み方を学ぶフォニックス

フォニックスを学ぶことで効率的に読み方が学べるようになり、正しい発音の練習にもなります。

子ども達はフォニックスによって、たとえ意味がわからなくても、英語を見て正しく発声できるようになり、どんどん本が読めるようになります。

読めるものが広がっていき、読むスピードが上がってくると、読書自体が楽しくなります。YB KIDSYUBU CAMPでも多くの子ども達が、フォニックスの学習から様々な文章や本を読むことの練習、そしてフォニックス習得後は「多読」という形で、読書習慣やたくさんの本を興味深く読むことに、つながっていっています。

子どものフォニックスのおうちでの学習については、こちらも参考にしてみて下さい。