【先生向け】子どもに理解を直接聞き過ぎない

国際教育Laboは、子どもの英語教育・国際教育に関心がある保護者向けのメディアですが、本記事では先生向けの話をしてみようと思います。

YUBU CAMPでは、プライベートレッスンで英語指導を行っていますが、マンツーマンレッスンにはマンツーマンレッスンなり指導方法やチェックポイントがあります。

新任の先生の指導研修などで行っている内容の一部として、今回は「子どもに理解したかどうかを直接聞かない」について、書きます。


▼子どもに理解したかどうかを聞き過ぎない

例えば英文法の説明をして、読んだ後に先生がこう聞くとします。

「Do you understand ~?」

指導歴が浅い先生はこれを多用してしまいがちですが、子どもの理解をこれで確認することは限界があります。

英語が得意でない子どもであったり、あまりNoと言いたくない子どもであれば、こうした質問に対して、本当は理解していなくも「Yes」と答えてしまいます。

この質問を聞くこと自体は、大きな問題ではありませんが、この質問を多用したり、それベースで生徒の理解をはかってはいけません。

 


▼具体的な質問から入る

では 「Do you understand ~?」 を連呼せずにどうするかというと、その学習内容の理解を問う質問をしてみることです。

例えばそれが英文法であれば、その文法理解を問う練習問題や会話をすれば、生徒の理解はすぐに確認できます。

 


▼解説の前に質問から入る

さらにいうと、最初にいきなり英文法の解説をする前に、まず質問から入ることも効果的です。

1つめの理由は、質問から入って生徒とのインタラクションを高めた方が、子どもも内容に興味を持ちやすいということです。

2つめの理由は、現時点で子どもがその分野にどこまでの理解や知識があるかが確かめられる、ということです。そこである程度理解があることがわかれば、ゼロからの説明は必要ないとわかります。

さらに一度学習した分野の復習の場合であれば、間違いなく質問から入る方がよいです。相手の理解度がわからないいきなり解説から入らないように気をつけましょう。