私が子ども達の英語教育に10年以上関わる中で、小学生の英語学習で、親御様からよく頂く質問・疑問に答えていくシリーズです。
これまで10年以上にわたり、たくさんの子ども達の英語学習をサポートして、その成長過程を見守ってきました。色々な知識と現場での経験から、子どものうちに英語を得意にしていきたいと、思う皆さまの力になれるように、回答していきます。。
小学生の英語Q&A:子どもがうまく英語の勉強しないのですが、どうしたらいいですか?
この質問は、小学生の英語学習における、もっとも核心的な課題です。
これがすんなりできれば、学習で悩むことはないでしょう。
子ども達の状態や環境は千差万別ですので、こうすれば誰でもうまくいく、という魔法の杖はありません。
しかし、こうなると失敗しやすい、こういう環境や仕組みだとやりやすい、ということはわかっているのでそれをベースに回答します。
また1回で簡単に回答できる話ではないので、全10回のシリーズで、解説していきます。
第一回となる本記事では、具体的な回答や方法論に入る前に理解しておきたい、何より大事な前提について書きます。
英語を苦手・嫌いにならないことが第一
大人でも嫌いなことは、やる気がおきませんし、やりたくありません。
ましてや子どもであれば、なおさらです。
子どもであればある程、その科目嫌いにならないことが、とても大切です。
子どもに勉強して欲しいというのは、大人の事情です。
子どもが本当に学びたいと思っているかどうかは別です。
子どもに勉強してもらうと思うのであれば、子どもがその科目や勉強を嫌いでない、ということはとても大切なのです。
もちろんその科目や勉強が好きならば最高ですが、この質問がでている時点で、そういう状況はないでしょうし、同じ子どもでも、科目によって好き嫌いはあるものです。
好きとまで言えなくても「嫌いでない」という状態にしておきたいです。
好き嫌いは強制できない
勉強する/しないという軸と、好き/嫌いという軸は別です。
好きになることや、嫌いにならないことは強制できません。
親も先生も、本来子どもが嫌がることを強制したくないですし、それをするとストレスが溜まります。
また嫌いなものを学ぶ時は、時間もかかりますし、学びも遅くなります。
一度嫌いになってしまうと、大人が嫌いになるなと言っても、個人的感情を覆すことは簡単ではないのです。
子どもに英語を学習をして欲しいならば、前提として英語を「嫌い」「苦手」にしないようにすることが大切です。