自分で考え、それを発信できる子どもに育てたい。
そのために何が必要でしょうか。
「自分で考えられる子になる」に関しては、たくさん質問をすること、その答えを聞くまで待つこと、の2点がポイントでした。
では次にそうして自分で考えた意見やアイディアを発信するためには、何が必要でしょうか。
そこで重要なキーワードが、アウトプットする機会の創出、です。
▼意見を持つことと、発信することは別物
自分で意見やアイディアを持つことと、それを友達や同僚、多数の人の前で発表したり議論することは別のスキルです。
アイディアはあるのに、恥ずかしくて話せない、なんとなく気後れしてしまう、と感じて考えを発信できない子ども達はたくさんいるのです。
意見を持つことと、発信する事は別物と認識した上で、それぞれの力を育てていくことが必要になります。
▼とにかくアウトプットの機会を
発信力の養成に必要なことは、発信する機会です。
発信したいのにできない原因の多くは、純粋にそうした経験の不足です。残念ながら、現状多くの子どもにとって、自分の意見やアイディアを人前で発表する機会は稀少です。
自分の考えを伝え発信することにシャイであったり、気後れしてしまう性格であるならばなおさら、日常的にアウトプット(発信)する場を持った方が良いです。
例えばYUBU CAMPでは、学年に応じて、レッスンごとに毎回スピーチやエッセイをつくります。「自分の意見を考える」パートですね。その後、その作ったスピーチを先生に向かって発表します。
さらに先生はそれを録画するので、たとえ1対1のレッスンであっても、しっかりと発表している気持ちになります。年齢や性格によって、このスピーチが嫌だと言う子も実際にはいますが、レッスンで毎週録画スピーチがあることが習慣になると、毎週続けるうちに慣れて、うまくなってきます。
またYUBU CAMPでは、定期的に複数の子供たちが集まって、それぞれがスピーチやプレゼンテーションを行う成果発表の場を設けます。そうした機会があることによって、通常は個人レッスンでも、多くの人の前で、英語で話さなくてはいけない機会が創出されます。
▼できないのは能力ではなく機会の問題
自分で物事を考えられなかったり、考えを発信できない事は、能力が劣っているからではありません。
ただ単にそういう環境がない、または不足しているのです。
自分の子どもにそういう環境が不足していると感じている場合は、意図的にそのような環境や仕組みを作り出すことをオススメします。