私たちが子ども達の英語教育に10年以上関わる中で、小学生の英語学習で、親御様からよく頂く質問・疑問に答えていくシリーズです。
今回はこの一番難しくて重要な質問の回答シリーズの第8弾です。
目次
小学生の英語Q&A:子どもがうまく英語の勉強しないのですが、どうしたらいいですか?⇒Whyを考える
行動目標、短期設定、周りを巻き込む約束、毎日見える化け、スケジュール事前設定など、具体的な方法論の話を続けたので、今回は違う視点から少し抽象的な方法について書きます。
この話は、これまでの具体的な方法に比べると、いつでも誰にでも有効なわけではありませんが、本質的なことなので、特に中学生以上には考えて欲しいです。
学習の「Why」を考える
子どもと、なぜ勉強をするのかをじっくり考える時間を持ってみましょう。
勉強することが当然のような話の流れになっていて、考えればそういう根本的な話をしたことがない、というご家庭も多いでしょう。
なぜ勉強をするのだろうか、それをすることでどう変わりたいのか、どんな未来にしたいのか、など抽象的だが本質的な話をしてみましょう。
子どもに答えがなくても考えて話してみることが大事
考えたことがなければ、すぐに考えがまとまらないかもしれません。
でも考えることで、自分なりに勉強する意味を見出せるかもしれません。
自分で納得して行う学習と、納得はしていないけれどいやいややる学習は、どちらの方がいいでしょうか。
この時間が、自分で学ぶ意味を納得できるものであれば、大きな意味を持つことでしょう。
下記の記事で、親が「学ぶ意味」を語る重要性について、紹介しました。
子どもの英語教育と親の関わり③~学ぶ意味
これは主に幼い子ども向けのものですが、中学生や小学生高学年になれば、親がその意味を語るだけでなく、子ども達とじっくり「話し合い」という形で、本質的なコミュニケーションができるはずです。
その際、大人は時間がかかっても、子どもが自分で考えて自分なりに発言するまでじっくり待って聞く、ことを心がけるようにしてください。
Whyから始めることの重要性
HowやWhatの議論ではなく、そもそものWhyを考えてみること。
これは学習に限らず、ビジネスの世界や人生でも、非常に強力な論点です。
こちらのSimon Sinek氏の「Whyから始めよ」は非常に有名ですが、まだご覧になったことがない人はぜひ見てみて下さい。
子どもが自分自身で、なぜ英語学習をするのか、何のためにやっているのかを理解した方が、何も考えずにただやっているよりも効果的であることは、間違いないでしょう。