たくさんの子ども達の英語学習をみてきて、学びのペースが落ちてきたり、止まってしまう子どもには共通点があります。
今回はこういう兆候が見えたら、大人のサポートが必要なサインという点を、紹介します。
目次
子どもの学習がうまく進まない危険サインを知ろう
子どもは自分一人で物事をうまく進められないので、子どもなのです。
子どもが英語で自学自習ができるまでは、大人の助けが必要です。
危険信号に気づいたら、早めにサポートをしてあげるように心がけましょう。
宿題忘れ・忘れ物・紛失・遅刻は要注意
学校でも同じですが、宿題をやらない状態が続いている場合は要注意です。さらに宿題だけでなく、そもそも教科書やテキストの忘れ物が続いたり、すぐなくしてしまうケースが頻発する状態は、要注意です。
これまでの経験からも、忘れ物が多くなると、学びと成長に支障をきたします。「忘れ物をしない」「遅刻をしない」などは、学校でだけでなく社会でも大切な基本姿勢なので、学生のうちに身につけておきたいですね。
こうした現象が塾でみられるならば、学校や他の習い事でも同じ状況になっている可能性が高いでしょう。
忘れること自体が問題なわけではない
大人でも誰でも間違いはありますし、忘れ物もあります。
子どもは特にどうしても忘れ物が多かったり、忘れがちな子もいます。
たまに1、2回うっかり忘れてしまうこと自体が問題なわけではありません。
本当の問題は学習ができなかったり、遅刻や宿題忘れ・紛失が継続的に続き、その状態に改善が見られなくなることです。
親が子どもの英語学習に無関心だと思ってしまうリスク
小さい子どもにとって、親が何に関心があるかが大きなポイントです。
そういう意味で、親が子どもの英語学習に興味関心を示すことは、大きな意味があります。
逆にオンラインレッスンや塾などに行っているから大丈夫と、何も聞いたり、そのことについて話さなかったとしたら、子どもは英語学習については、親が大切に思っていないと受け取る可能性があります。
英語レッスンが定期的にできないこともリスク
英語教育の文脈では、レッスンが定期的にできない状況も、危険信号の一つです。
英語学習に特別なショートカットはありません。長期的にコツコツやっていくことが、結局一番です。
体調が悪くなってしまったり、もちろんしょうがない時もありますが、何週もレッスンのお休みが続いてしまったり、振替ばかりで定期的にレッスンができない時は、注意が必要です。
オンラインレッスンやスクールに通っているならば、できる限り定期的にレッスンを受けるようにしましょう。
週に1回月4回のレッスンをを定期的に繰り返すことと、4回のレッスンを連続で月に1回受けることでは、レッスン時間は同じでも前者の方がベターです。なぜならば、子どもは忘れることも非常に早いからです。
テスト勉強前だけ勉強する、といったスタイルはその瞬間には効果を発揮するかもしれませんが、長期的な英語力育成という点では、意味がありません。
集中学習はあくまで定期的な学習の積み重ねがある前提で、効果を発揮するのです。(学校があるときは週に1回だが、夏休み中は週に5回など)
忘れ物・紛失・遅刻は学習の「割れ窓」
アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士により提唱された「割れ窓理論」は有名ですが、これは1枚の割れた窓ガラスを放置すると、割られる窓ガラスが増え、その建物全体が荒廃し、いずれ街全体が荒れてしまうという理論です。
子どもが定期的にレッスンに来れない、忘れ物・紛失・遅刻などが続いていることは、窓にどんどんヒビが入っている状態です。
そうした状態が続くということは、普通に学習をすることが困難というサインです。特に小さい子で忘れがちな場合は、家庭でも積極的にフォローして、自分でしっかり整理・準備をする習慣ができるようにサポートしていくようにしましょう。
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