【小学生の英語の苦手Q&A】子どもが英語の勉強をしないのですが、どうしたらいいですか?③~小さくたくさん積み上げる

私たちが子ども達の英語教育に10年以上関わる中で、小学生の英語学習で、親御様からよく頂く質問・疑問に答えていくシリーズです。

今回はこの一番難しくて重要な質問の回答シリーズの第3弾です。

 

小学生の英語Q&A:子どもがうまく英語の勉強しないのですが、どうしたらいいですか?

前記事では、モチベーションや情熱は日によって変動するものであり、そこに頼った学習をしないことが、第一歩という話をしました。

【小学生の英語の苦手Q&A】子どもが英語の勉強をしないのですが、どうしたらいいですか?②~情熱とモチベーションで戦わない

モチベーションや情熱に頼らない学習の一つの答えが習慣化です。

本記事は習慣化とその初めの一歩について、できそうなことを小さくたくさん積み上げる、についてです。

モチベーションに頼らず学べる習慣

モチベーションがない日でも安定的に学習を継続する。

その方法の1つが習慣にしてしまうことです。

毎日歯磨きをすることに対して、モチベーションや情熱は必要ありません。

毎日の学習を「歯磨き」にしてしまうこと。

これが目指すべきゴールです。

できそうなことから小さくたくさん積み上げる

では具体的にどうするか。

絶対唯一の方法があるわけではないので、色々な方法を紹介していきたいと思います。

テストなどが迫っている場合でなければ、最初のアドバイスは、余裕でできそうな小さなことを目標として掲げてやってみる、です。

小さなことを毎日確実にやることで、それが「できた」という実績と自信を積み上げていくのです。

目標設定は結果ではなく行動に焦点をあてる

その際の目標設定もコツがあります。

それは結果ではなく、できた・できないの判断がわかりやすい「行動」を目標とすることです。

単語のテストで80%以上をとるを目標にするのではなく、毎日10分英単語学習の時間をとる、を目標にするのです。

なぜならばテストで80%以上をとれるかとれないかは結果論で、自分の努力で必ずしもどうにもならないところがあります。勉強してもとれないかもしれないし、勉強しなくてもとれるかもしれない。

しかし英単語の勉強を10分するは、やったかやらないが誰の目にも明らかです。

行動目標は余裕でできるところからでいい

行動目標の勉強時間は人によって違いますが、最初はかなり余裕がある設定で構いません。

この時点で大切なことは自分で設定した目標を確実に超えて、自分に対して自信と実績をつくることです。

通常こういう目標設定をする時は、モチベーションが高い時で、毎日1時間位余裕でできると思って、そういった目標をたてがちです。

しかしいざ忙しい日常が始まって、モチベーションの上がらない日が来ると、モチベーションの高い時にたてた目標に、勝てなくなってしまうのです。

1時間できると思うけれど、実際の勉強の行動目標は10分設定から始める、でいいのです。

10分の目標だけれど、1時間勉強できるのであれば、1時間勉強すればいいのです。

最初に挫折しないことがとても大切

余裕でクリアできる目標を掲げるのは、それを達成することがとても大切だからです。

ここがなんとしても達成できるように、周りもサポートをしていきましょう。

小さくても自分のたてた目標を達成すること自体が一番重要です。

はじめの段階から、子どもが自分自身や親・先生に対して、約束を守れなかった、自分はダメだと思ってしまう状態は避けたいところです。

ここで約束が守れないと、子どもが自分は約束も守れない人間だと、自身を否定的にみてしまいます。自分をネガティブにみたり、できない人間だと思ってしまうのです。こういう思い込みが積み重なってしまうことは、その先の学習にとってよくありません。

小さな目標でも毎日達成することで、自分との約束を守って自信と実績をコツコツ積み上げることが、第一歩であり、長期的にとても大切なのです。