私たちが子ども達の英語教育に10年以上関わる中で、小学生の英語学習で、親御様からよく頂く質問・疑問に答えていくシリーズです。
今回はこの一番難しくて重要な質問の回答シリーズの第4弾です。
小学生の英語Q&A:子どもがうまく英語の勉強しないのですが、どうしたらいいですか?
前記事では、挫折しない程度のレベルから始めて、こつこつ小さく積み上げることを確実にする、という話をしました。
【小学生の英語の苦手Q&A】子どもが英語の勉強をしないのですが、どうしたらいいですか?③~小さくたくさん積み上げる
ただ、それだけでは子どもが、日々の英語学習をうまく積み上げられないケースもあります。今回はそこで挫折しないために、大切な親の存在と、目標設定について書きます。
親のサポートが大事
この悩みが出ている時点で、子どもが自分一人で机に向かって英語学習ができる状態ではないはずです。
1人でできないからこそ、周りのサポートが必要です。
学校や塾の先生なども、力にはなるでしょう。
しかし日々のご自宅での学習に課題があるのならば、一緒に住んでいる家族が最もサポートできるはずです。
そこに課題がある状態の子どもが、保護者のサポートなく、自ら勉強するようにはなりません。
ハッキリ言うと、親が積極的に関心をもって行動できるご家庭ほど、子ども達が変わる可能性は高まります。
目標はまず短期で設定する
ではいよいよ、より具体的な方策について述べていきます。
まず目標をたてることです。
山登りで例えるならば、どの山を登るのか、どうやって上るのか、いつ上るのか、どの位の体力や準備が必要のか、を理解して決めないと準備ができません。
目標設定について、ご家庭での勉強のハードルが高い子に関しては、前回の記事で書いた通り、達成しやすいとても小さな行動目標から始めましょう。
ご家庭での勉強のハードルがそこまで高くない子どもの場合は、次の英検、次の学校のテストや成績などといった、結果に関する目標でも構いません。その目標を達成するために、どんな行動が必要なのかを考えて実行していく形になります。
ここでのポイントは、短期目標を設定することです。
「3年間毎日1時間勉強する」みたいな目標は、先が長過ぎてぼんやりしていて、なかなか頑張りにくいのです。
長期的な目標があること自体はもちろんいいのですが、年単位の目標などは、大人にも長過ぎる話なのです。
達成した・しないの結果が、早く出てかつわかりやすい、当面の短期的な目標が必要です。
長期的な目標を持つにしろ、まずはそのためにこの1か月の目標まで短期に設定して、そこから今週やること、今日やることまで、短期のto doに落とし込んで、具体的に行動していきましょう。